~KissHug~
その日は、おかあさんの手伝いも進んでした。
久しぶりに
ケーキを作った。

弟は
「ねーちゃんのケーキは
ケーキ屋よりうまい!」と口に頬張った。


おかあさんが
「最近、帰り遅いけど大丈夫?」
確信つく質問をした。

「うん。なんか、高校はいったら
友達ができたの。
なんか嬉しくて、だって中学の頃は
そんなことなかったから
ウキウキしちゃって、ごめんなさい。」

「そうなの。
最近きれいになったからね。
明るくなったし、そっか、そっか。
多少は良いんだけど、歩歩には免疫がないから
ちょっと、おとうさんとも心配してたの。」

「みんなって結構な人が化粧して
髪の毛クルクルに巻いて学校にくるよ。
私は、ありえないんだって。」


「あの進学校にもそんな子いるの?
そうね…時代だもんね…」

  おかあさん、ごめんね
  嘘ついて
  おかあさんがちょっと疑ってる
  男の人からみなの。

おかあさんも私に彼がいるのは
半信半疑
そこをついて嘘をついた。


「やっぱり、付き合ってる人とか多い?」

「いるよ、ベタベタしてるのが。」

「歩来には好きな人いないの?」

「いるわけないよ。
いたなら、夏休み、こんな講習入れないよ~
8月はいったら
合宿もあるんだよ
ありえないよ~」

妙に納得するおかあさん



   ごめんね


「図書館にでも行って来ようかな~」


「歩来は、図書館なら一日いられるよね。」

「俺は、やだな。
本大嫌い!!マンガなら好きだけど。」

可愛い弟が場を和ませる。


「本読まないと、ここがだめになるよ。」


弟の頭をつついて
爆笑した。
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