~KissHug~
余分につくったケーキをバックにつめた。

おかあさんには、図書館に行くと嘘をついて・・・
とりあえずショッピングセンターに向かった。

素良、ビックリするかな。
かなり反省してたから
許してあげよう。

ショッピングセンターは夏休みの若者たちで
ごった返していた。

私は、化粧品コーナーに立ち寄った。
昨日すっぴんをバカにされたことを
思い出して、
未知のゾーンを見つめた。


コーナーのお姉さんにつかまった。

「高校生?中学生かと思った。」
   ダメかい?

「今、高校生ならお化粧してるでしょう。」

「私、化粧水と乳液しかつけてないんです。」

「お肌は、とてもきれいね。
リップと、ファンデーションくらいは必要よ。
お化粧してみる?
時間ある?」

ワクワクした。
化粧してもらうから
最低限の購入は覚悟して

「はい!!」と答えた。

「どんな風にする?」

「あの・・・想像もつかないこんな風に・・・」

遠慮がちに指をさしたのは
今時の化粧。

目の周り真っ黒


「いってみる?
いっちゃう?」

ノリのいいお姉さんは私を鏡を前に
座らせてくれた。


いろんな道具がふんだんに並び
色とりどりの化粧品

その中から
お姉さんが、どの色にする?
と聞いたから
おまかせしますと答えた。
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