~KissHug~
小さな病院だった。
こんなところに病院があるんだ
地下鉄とバスを乗り継ぎ
たどりつく。
途中芳樹の口数は減ったが
冷たくなった手が
しっかりと私の手をにぎった。
私は待合室で芳樹を待った。
テレビでは、朝と同じ芸能人が
記者会見をしていた。
この人、結婚するんだ…
いい歌歌うんだよな~
彼女、ずっと想われて幸せだな~
テレビを見ていると
芳樹が横を通り過ぎた。
どこにいくの?
私は慌てて後をついて行く。
芳樹は相談室に入って行った。
しばらくして、その部屋から大きな声が
聞こえてきた。
その声に耳をすます。
芳樹が怒鳴っていた。
「もう、やめてください。
母を楽にしてください。」
「そんなことして
何になるんですか?
母の人生を踏みにじって
これがつぐないなんですか?
狂ってます!!」
相手が何を話してるのかは
聞きとれなかったが
でも 芳樹は泣き声だった。
私は、待合室のいすに走って戻った。
芳樹はなかなか出てこなかった。
こんなところに病院があるんだ
地下鉄とバスを乗り継ぎ
たどりつく。
途中芳樹の口数は減ったが
冷たくなった手が
しっかりと私の手をにぎった。
私は待合室で芳樹を待った。
テレビでは、朝と同じ芸能人が
記者会見をしていた。
この人、結婚するんだ…
いい歌歌うんだよな~
彼女、ずっと想われて幸せだな~
テレビを見ていると
芳樹が横を通り過ぎた。
どこにいくの?
私は慌てて後をついて行く。
芳樹は相談室に入って行った。
しばらくして、その部屋から大きな声が
聞こえてきた。
その声に耳をすます。
芳樹が怒鳴っていた。
「もう、やめてください。
母を楽にしてください。」
「そんなことして
何になるんですか?
母の人生を踏みにじって
これがつぐないなんですか?
狂ってます!!」
相手が何を話してるのかは
聞きとれなかったが
でも 芳樹は泣き声だった。
私は、待合室のいすに走って戻った。
芳樹はなかなか出てこなかった。