~KissHug~
~4~
あの日を境に私と素良の距離が
縮まった。
学校では、いつものクールな素良は
変わることなく
存在感のない私も
それなりの生活を送っていた。
いつの間にか席も離れて
学校での接点は
なくなったけれど
人目を盗んで二人で一緒にいる
スリルに私は
ワクワクしていた。
高校生になって
初めてのアドレス登録は
素良だった。
携帯なんて使う日が来るのかと
思っていたけれど
こんなに素敵なモノだったとは
知らなかった。
学校で話せなくても
メールをしたり、電話をしたり
まるで恋人同士のような錯覚もしてしまう。
近づいた分
鋭い刃が突き刺さった。
素良が千鶴を愛していること…
勘付いてはいたけれど
素良を知るたびに
千鶴への想いの強さを知る
私は、幸せであり
不幸せでもあった。
縮まった。
学校では、いつものクールな素良は
変わることなく
存在感のない私も
それなりの生活を送っていた。
いつの間にか席も離れて
学校での接点は
なくなったけれど
人目を盗んで二人で一緒にいる
スリルに私は
ワクワクしていた。
高校生になって
初めてのアドレス登録は
素良だった。
携帯なんて使う日が来るのかと
思っていたけれど
こんなに素敵なモノだったとは
知らなかった。
学校で話せなくても
メールをしたり、電話をしたり
まるで恋人同士のような錯覚もしてしまう。
近づいた分
鋭い刃が突き刺さった。
素良が千鶴を愛していること…
勘付いてはいたけれど
素良を知るたびに
千鶴への想いの強さを知る
私は、幸せであり
不幸せでもあった。