~KissHug~
大好きな母親に
裏切られた気がしたのは
幼い心にも
こいつの存在があったことに
気がついていたんだ。


だから俺は
母親が毎晩どこかに出かけて
帰ってこないのが
不安でたまらなかったんだ。



芳樹とは
こんな昔から
憎しみの糸でつながってたのか



俺がさびしくて
母親を呼んでた時
おまえが母さんの胸の中にいたのか



俺は深く深く傷ついた



「母親恋しくて、おまえ歩来を利用したよな。
歩来の柔らかい胸に
抱きしめられたかったんだよな~
俺もわかるよ。
雅恵さんの胸は大きくて
柔らかくて
体全部があったかくて
マシュマロみたいな人だったからな~」


心臓が早く打つ。


「おまえって、かなりのマザコンだな。
気持ち悪いな~
歩来を女じゃなくて
母親にしてるんだ。」
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