~KissHug~
「死ねるか?俺・・・・」


死に方を想像しても
うかばない。


でも、もうここにいたくない



消えてしまいたかった。

自分の家だったのに
他人の家になってしまった。


俺はとりあえず遺書を書いた
そこに何かあったら
大野病院に搬送してもらう事を書いて


大野病院は親父の弟が養子にはいって
継いだ病院だった。


この前まで俺がおじに会うことを
親父はこばんでいた。
俺はおじが大好きだった。
医者で、優しくて暖かい人


俺は遺書と携帯を持って
街をうろついた。

死に場所と
死に方を
を求めながら・・・・・・



  もう一度会いたかったな

  歩来・・・・・

  あの柔らかい体に抱きしめられたかった


俺は川原に降りて膝を抱えた。





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