~KissHug~
次の日、春江がはにかみながら家にきた。

「あにき!!春江あげるから~」

返事はない。

「おじゃましまーす。」

いたずらっぽく笑った。
わざと元気そーに階段をあがって行った。

陽介は気になりながらも
塾に出かけていった。


久々の治樹の部屋の前で
おおきな深呼吸を三回した。

「おじゃましまーす・・・」


春江が部屋に入って行ったら
治樹は眠っていた。

「ハル、ねぇ、ハル・・・・」

静かに声をかけてみた。

治樹は真面目に爆睡していた。
ベットの横に座り込んで
治樹の寝顔を見ていた。


「ハルの寝顔みるの
久しぶりなん」


頬杖をついて
治樹を見ていた。

心がこみあげる・・・・


  好きっていったら
  どう思う?


今の治樹には言えない・・・・
ずっと心に思ってきたこと・・・


「好き。」


声に出てしまって驚いた。
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