~KissHug~
波の音が暗闇の中
怖い音をたてた。
「これから、どうなるんだろ、私。」
波の音は腹の底の声だった。
「おとうさん、かわいそうだった。
あんなに明るくて元気だったのに……
おかあさんも
私もどうしたらいいんだろう。」
「明るくしとけ。
おまえは明るいのがいい。
おまえの明るさは
周りを幸せにするから。」
「ハル……
別れたくない。
ハルのそばにいたい。」
「おまえは、ヨウだろう?
俺はひとのものに興味はない。」
「今は、ヨウのこと言わないで。
今だけは、自分に素直になりたい。
心に正直になりたい。
もう時間がないから……
誰にも言わない。
秘密にして……
ハルと別れたら
元に戻るから……」
波の音が言葉を消した。
その日、春江は
治樹に抱かれた。
春江には幸せと後めたさが
治樹は、陽介に対しての罪悪感と
春江に対して愛の炎が生まれた。
怖い音をたてた。
「これから、どうなるんだろ、私。」
波の音は腹の底の声だった。
「おとうさん、かわいそうだった。
あんなに明るくて元気だったのに……
おかあさんも
私もどうしたらいいんだろう。」
「明るくしとけ。
おまえは明るいのがいい。
おまえの明るさは
周りを幸せにするから。」
「ハル……
別れたくない。
ハルのそばにいたい。」
「おまえは、ヨウだろう?
俺はひとのものに興味はない。」
「今は、ヨウのこと言わないで。
今だけは、自分に素直になりたい。
心に正直になりたい。
もう時間がないから……
誰にも言わない。
秘密にして……
ハルと別れたら
元に戻るから……」
波の音が言葉を消した。
その日、春江は
治樹に抱かれた。
春江には幸せと後めたさが
治樹は、陽介に対しての罪悪感と
春江に対して愛の炎が生まれた。