~KissHug~
バイトのつかれと
何度も私を抱いた疲れから芳樹は
寝息を立てて眠ってしまった。

結局お弁当も食べずに
あれから
狂ったように芳樹は私を
求め続けた。


「お腹すいたよ・・・・」
芳樹のシャツをはおって
お弁当をやっと食べた・・・・

  どうして芳樹は
  あんなに何度も求めたんだろう


私の身体もさすがに 
悲鳴をあげていた。
腰が痛くて、明日起きられるかなと
心配になった。


プレゼント交換の時
一瞬怪訝な表情を見たような…
それから芳樹は変わったような…

ずっと
愛してる
離さない
俺の名前呼んで
言い続けていた。

私が素良の部屋にいたの
知らないはずなのに・・・・・ 

  気のせいかな

芳樹の寝顔は安らかだった。

その頬を包み込む。


「愛してるのよ。これも愛。
だけどあれも愛。
私は自分がわからない・・・・
どっちにも愛されたい
どっちも愛したい
きっと神様から罰があたえられるから・・・」


芳樹の唇にキスをした。


窓の外は雪が深々と降っていた。

「洗濯物・・・」

私は階段を駆け降りた。
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