～KissHug～

素良は、私を心配してくれたんだ。


そう思うと嬉しかった。
教室でいつも孤独にしてる
私を見ていたから……

今まで私からも人を
寄せ付けなかったから
話しづらいんだって
前に言われたっけ……


友達ができて
孤独の辛さがわかる。

人間は一人では生きられない

本当にそうだと思った。


誰かに支えられて
誰かの力になって
道は開けていく・・・・


素良が開いてくれた道

あとは私次第・・・・
高校生らしい自分がそこにいる



芳樹との間には
なんの解決も見出せないまま


芳樹との間の暗雲に目をそむけて
日々は過ぎていく。


高校生活という人間同士のふれあいが
私を芳樹から
少しづつ引き離していった。


私たちは高校三年生の春を迎えた。