~KissHug~
~81~
「素良くん?」
お墓を出ようとしたとき
上がってきた
夫婦が声をかけた。
「あれ、お久しぶりです。」
「おきっくなったな~
何年ぶりだろ?」
「中学の時、偶然に会ったっきりです。」
「このまえ、治樹もきてたな。」
隣の妻に話しかけた。
「治樹も年に2回は来てるよね。
帰りはうちによって
お参りしていってくれるから。」
「親父が来てるんですか?」
「お墓周りきれいにして
お花を一杯かざって
そして、またその花を持って
お墓周りにゴミを
置いていかないんだって言ってたわ。」
「しばらくお墓の前で
ゆっくりしていくから
なにか喋ってるんだろ。
自分が追いやったって
罪の意識なのかな・・・・」
「親父が来てるなんて
知らなかった。」
その夫婦と別れて
ポツリと素良がつぶやいた。
「おかあさん、寂しくないね。
愛する人が会いに来てくれて。」
「うん。
寂しくなかったんだ・・・・
よかった・・・・
マジ・・・・よかった・・・・」
素良は母の墓を見上げた。
そして、私の手を力強く握った。
お墓を出ようとしたとき
上がってきた
夫婦が声をかけた。
「あれ、お久しぶりです。」
「おきっくなったな~
何年ぶりだろ?」
「中学の時、偶然に会ったっきりです。」
「このまえ、治樹もきてたな。」
隣の妻に話しかけた。
「治樹も年に2回は来てるよね。
帰りはうちによって
お参りしていってくれるから。」
「親父が来てるんですか?」
「お墓周りきれいにして
お花を一杯かざって
そして、またその花を持って
お墓周りにゴミを
置いていかないんだって言ってたわ。」
「しばらくお墓の前で
ゆっくりしていくから
なにか喋ってるんだろ。
自分が追いやったって
罪の意識なのかな・・・・」
「親父が来てるなんて
知らなかった。」
その夫婦と別れて
ポツリと素良がつぶやいた。
「おかあさん、寂しくないね。
愛する人が会いに来てくれて。」
「うん。
寂しくなかったんだ・・・・
よかった・・・・
マジ・・・・よかった・・・・」
素良は母の墓を見上げた。
そして、私の手を力強く握った。