~KissHug~
久しぶりの玄関を入って
階段を登った。

階段をひとつ上がるごとに
私の心臓の音が大きくなる。


  どうしよう…
  積極的になってしまいそう
  もう、素良とならどうなっても……

妄想はつきない。




素良の部屋のドアを閉めて

素良がすぐに
幼稚園児に戻った。


「ぷくちゃん、だっこして…」


  待ってました~ぁぁ

私は、情熱的にいきたいところを我慢

優しく頭を撫ぜて
抱きしめた。



「久しぶりだ~
もうこうしてもらうこともないかと
思っていた。」


「私も…」


素良の頭にキスをした。


「なんで、あいつと付き合ってるの?」

答えられない。


「ぷくちゃんが、そんなことするからさ
ちーが一人になって
それなりに期待するじゃん…
今までは、あきらめてたんだ。
だから、ほんとはすごいショックだったりして…」


私は胸が締め付けられた。

こうできて喜んでたのは私だけ…
  バカみたい…
  大バカだわ…

こうしてることは
素良のためにはならないんだ


それは、私のため


愛しい素良がショックを受けている


私じゃ受け止められないんだ…
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