~KissHug~
長くて、優しいキス…

熱い吐息が漏れる。


「素良ぁ…
素良ぁ…………」

私は素良を呼び続ける。


ここにたしかに
素良がいることを確認しながら…







月が明るく照らす
幸せ半分切なさ半分のキス


ベットの中で思うこと
素良と千鶴のキス


私とのキスと何がどう違うの?

素良に聞きたかった。


わかってる

千鶴には、愛がつまってて

私とは、ちょっとした遊びの延長だって…


芳樹とキスしたから
その罰なのかもしれない


千鶴という存在の高さ…
私にはたちうちできないけれど


負けたくない…

負けたくないんだもん…


素良が好き
もうキスだけじゃなくて
私のすべてを素良に捧げてもいいのに・・・


女の方からそんなこと
言えない…


千鶴といつか…
近いうちにそうなるんだろう

長い手足…
華奢な体…
無駄な肉のない体に
驚くほど豊かな胸…


私が、そんな千鶴に勝てるわけがない。
積極的にいけるわけがない…


少しは、やせたかもしれないけど
まだまだ
千鶴に勝負を挑める私ではない


   わらっちゃうわ


悲しくて涙がでる


負けたくない・・・・・・
素良をとられたくない・・・・・



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