片方しか羽根ないあなたと...

ちょっとずった感じの足音が聞こえだした



「あぁ〜教科書まちがえちゃったよ;」

そんなことを言いながらずった足音とともに教室に入ってくる男子がひとり



私は何事もなかったように席に戻った



知られたくなかった


死にたいと思っていることを


知られたくなかった


私自身のことを








空を見上げた

青く澄んでいて吸い込まれるような空

この空を飛べたらどれだけ気持ちいいだろうか
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