プレゼントは幼なじみ



「勇ちゃんどうしたの?」



「………――――っだよ!」



「へ…なんて言った?」



「だーかーらーっ!!あの頃から俺は沙耶が好きで、恥ずかしくて目さえ合わせれなかったんだよ!」




それって、いわゆる『思春期』ってやつ?




「あたしだって、小さい頃から勇ちゃん好きだったもん!目合わせてくれなくなって、ほんとにショックだったんだから!」




あたしが全てを打ち明けると、急に勇ちゃんが真剣な表情をした。




「…だからさ、正直今日沙耶と会うの、すごく迷ったんだよ。

どうやって接したらいいんだろうって…」



「勇ちゃん…」



「でもさ、沙耶の顔見たら普通にいつもどおり話せたんだよな」




そう言って、勇ちゃんは微笑んだ。




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