プレゼントは幼なじみ
お母さんの悲しそうな表情に、ついつい親切が出るあたし。
「あ…あたしのことなんか気にせずに旅行行ってきなよ!高1だし、全然大丈夫だから!」
あたしが慌てて言うと、お母さんの表情は明るくなる。
「それでね、イブの時沙耶1人じゃ寂しいでしょ?だから隣の勇ちゃん家に預けようと考えてるの」
…今、なんて?
「そうしましょう!じゃ、沙耶は勇ちゃん家でイブ過ごしてね!」
そう言うと、お母さんは上機嫌であたしの部屋を後にした。
…リアルにまずいことになった。
あたしは久しぶりに聞くその名前を思い出す。
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