大切だった恋
「ぉはよう…。」
「ぅん、おはよう。」
初々しく、頬を赤く染めながらも毎朝、淳平はあたしにあいさつしてくれてた。
両方が恥ずかしがりだったし、
あたし達にとって喋るきっかけはいつもあいさつだった。
中学生っていったら周りが付き合っているのとか
冷やかしたくなる年頃で、周りの子達がカップルを気まずい方向にもっていく…。
けど、あたし達の場合は周りの子達の冷やかしによって
淳平と手を繋いだり、一緒に帰ったりできたこともあった。