ロスト・ラヴ
「今日こそ彼氏ゲットしてやるわ!!」
大きくガッツポーズをするカナ。
私は正反対にただ無事に終わればいいと思っていた。
「じゃ入ろっか」
横開きの襖。
スーッと開くと、ゆっくり中へと入る。
「こんにちは〜!」
中に入るとカナは元気に挨拶をする
私もそれに続くように軽くお辞儀をして前に進む。
「おー、待ってたよ」
「カナおそーい」
「こんにちは」
大きなテーブルに並ぶ三人の人
一番先に声をかけてくれた人は肌は黒く焼けていて、スポーツマンみたいな感じの男の人。
その隣に座っているのは、カナの友人であろう女の人。少しギャルっぽい。
そして最後におとなしめな男性。口調にも紳士らしさがにじみ出ている。
「ごめんごめーん。ほらこの子前に話してた弥生!」
カナに促され、一歩前に出た。