ヤンキー彼氏
「しゅん…小田桐旬!!」

あ?誰だよ…

「おきろー!!」

びっくり…そんな大声出すなよ…

「んあ?」

寝ぼけた声で言うと莉緒ゎまた俺に向かって言ってくる。

「おきてよ!!もうみんな帰ったよ?響くんも帰っちゃったよ」

「わりい…」

今の時間ゎ4時15分。

「いつHR終わった??」

「んとねえ…1時間ぐらい前。小田桐旬起こしても起きないもん。」

1時間か…ずっと待っててくれたのか?
てか…俺のことずっとフルネームだよな…
名前で呼ばれないと莉緒が遠くに感じる。

「なあ…俺のこと…なんて呼んでる?」

莉緒ゎびっくりしたような表情をしている。
そりゃそうだろう。突然こんな事聞かれたら誰だってびっくりするだろうからな。

「小田桐旬…」

申し訳なさそうに少しうつむきながら小さい声で言った。

「旬て呼べよ」

旬て呼んで欲しい。

「えっ??」

莉緒ゎまた驚いたようで顔を上げる。

「旬て呼んでよ」
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