ヤンキー彼氏
3:~莉緒~

名前

「旬て呼んでよ」

えぇ??旬…て違和感がある。

「う…うん…」

うん。て言ったけど…いざ呼ぶって時言えるかなあ。

「今…言って」

「は?無理だよ…」

無理無理…今すぐなんて…緊張とか違和感があるし…

「しゅ…ん」

聞こえるか聞こえないか位の声で言った…けど予想通りの返事が返ってきた。

「聞こえない」

「旬…」

普段の声より少し大きな声で言う。けど…

「全然聞こえない。」

「旬!!」

学校中に響んぢゃないかってほど大声で叫んだ。

「良くできました」

優しく微笑んで頭をくしゃくしゃに撫でてくる。
こいつ、ドSだ。かなりのドSだ。

「ちょ!髪の毛ぐちゃぐちゃになっちゃうぢゃん!!」

「もうぐしゃぐしゃだからいいだろ♪」

もうぐしゃぐしゃって…今日ゎ結構ストレートになったのに。

「よくないよ!!ばかあ…」

「お前…誰に向かってそんな口きいてんの??」

こいつてんやっぱドSだ…
てかそんなことより…今の状況やばくない?
少しだけ後ずさりする。

「だ…誰だろう?」

背中に冷たい物が当たる。
えっ?ヤバイ!!
後ずさりしていたら壁まで追いつめられていた。

「は…ははは…」
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