ヤンキー彼氏

学校出てから家に着くまで特に何も話さないで帰ってきた。
でも…変な奴らに狙われないようにって、手を…つないで帰ってきた。
心臓がバクバクって…旬に聞こえちゃうんぢゃないかって位大きな音で…

家に着いてソファーに座ってるけど今でも手をつないでいる…
そろそろ離してもいんぢゃないかな?

「旬?」

「あ?」

機嫌悪いのかなあ??
いつもより低い声で返事するから怖い…

「あの…手…」

勇気を振り絞って言った…

「ああ…わりぃ…」

やっぱり機嫌が悪いのかなあ…?

「ど…うしたの?」

普通にしてても怖いのに余計怖く見える。
覗き込む感じでみるけどうつむいてるから顔があまり見えないや…

「嘘だよ♪俺がテンション低く見えて心配した?」

なによ!!心配してあげたのに!!嘘なんて…

「全然!!心配なんてしてないもん!!」

「心配してたくせにぃ♪」

ふざけながらそう言って肩をつんつんてしてくる。

「う…うるさい!!」

急に恥ずかしくなってほっぺをふくらます。
旬がまた私の髪の毛をくしゃってする。

「莉緒ってわかりやすいよな♪」

わかりやすい?何が?

「ふぇ?」
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