+.*アイスくりーむ*.+
『遠慮すんなよ!いーからやるって!』


「そんなッでも!」




『俺、どっちかっつーとバニラのが好きだから!んじゃ!』



そう言った男の子はバニラのアイスを取ってレジに行った。




"良かったのかな・・・?"



――――「私、違うのも食べたかったしッ、うん!」



"何嘘付いてんの、私。"


"変なの…"



私は手に持っているチョコアイスを見た。




「はぁー。和兄にも買ってくか~」



そう言った私は、あの男の子が買っていったバニラアイスを手に取り、レジへと向かった。



『おやおやお嬢ちゃん。一人で二つも食べるのかい?』



駄菓子屋のおじいちゃんが私に言ってきた。



「違うよ!お兄ちゃんの分!」



そう言って、私は駄菓子屋を出ようとした。



"あの男の子、近くに住んでる子かな?"

気になった私は立ち止まり、


「あっあの、おじいさん!さっきアイス買っていった男の子って、よくココに来てますか?」

と尋ねてみた。





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