奏―たった一つの想い―
こいつはそんな噂を喜んでるけど、
私はちっとも嬉しくない。
奏多はかわいい顔をしてるし、
性格があの通りだから、
女子にモテてるらしい。
そんな奏多の取り巻きから、

「どんな関係ですか?!」

なんて毎朝聞かれるこっちは、
かなり疲れてる。
普段は、
いい先輩を気取ってる私も、
その話になると本性剥き出しで

『あんな奴私に関係ない』

と怒鳴るから、
後輩たちは、
私を怖がるようになってしまった。

「ねぇね、奏嘉さん!次の日曜一緒遊ぼ?」
奏多が私を誘ったのは、
私達が出会ってから3ヶ月してからだった。
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