愛してる?
声を掛けようとした。




……だけど………




声なんか掛けられなかった。








笑っていた相手が………













キレイな女の人だったから。



それも、その人と抱き合って頬にキスしてたから。


「……ははっ…」




「ちさ……」



「行こっ!」



「うん……」




お腹が空いてるはずなのに……




頭にあの光景がよぎってご飯どころじゃなかった。
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