ホワイトクリスマスのために
ガチャン
その音と共に二人だけの空間になる。
私はそんな環境に慣れなくて観覧車の外を見た。
「うわぁー綺麗♪」
右を見れば夕焼けをバックにした町。
左を見ればキラキラとした夜景。
ふと前に座った雪斗くんを見ると、夜景を見ている雪斗くんが消えてしまう気がして、抱き着いてしまった。
「美希?どうした?」
「どこにも行かないでね……」
「………………」
「雪斗くん?」
「ぁ、あぁ…………」
何?どうしたの?
「ねぇ、雪斗君ってどこ校行ってるの?
どこら辺に住んでるの?」