愛される星
だけど、昨日から連絡が取れなかった事は事実。それを認めると、もうポジティブな考えなんて出来なくなってしまった。
「凌は、言ったんですか。あなたを選ぶと…」
「彼は優しい人だから、まだ言えずにいるんでしょう。だから、頭のいい人間なら自分から身を引くのが利口な選択だと思うわよ?」
ギュッと握りしめた拳の中で、爪が刺さって痛い。
どうすればいい。
泣きじゃくって騒いで凌を困らせたい。
でも、凌の幸せって、私に見つけられなかったのならそれは仕方のない事だ。