愛される星
私は死んだのだ。
もうあの日の私はいない。凌を愛した私も、その前の擦れた私も、あの日あの海で死んだのだ。
それから3ヶ月たった。
笑顔になるたびに顔の筋肉が引き攣って痛かったけれど、最近は少しずつ慣れてきた。
私が笑えるようになったのは、きっとあの街を出たから。大好きだったあの街で、大好きな思い出を眠らせる事にした。
店も辞めて、沢山のお客さんやママ、友達にも引き留められけど私は前に進むと決めて戻らなかった。