愛される星
しぃちゃんが消えてしまってから、ずっと探していた。もちろん私だけではない。回りのみんながしぃちゃんを探した。


留守電に残されたメッセージだけで、私が諦めると思ったら大間違いだ。


しぃちゃんの両親。私からしたら叔父さんと叔母さんに、最初の何ヶ月か行き先を教えてと懇願した。


叔父さんと叔母さんは頑なにそれを拒否した。


私は毎日叔父さんと叔母さんに頭を下げた。


「しぃちゃんは死んだと思って。だからもう探さないであげて。」


最初はそう言われてショックだった。



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