愛される星
しぃちゃんがいなくなって、3ヶ月が過ぎた頃。
さすがに私ももう探しかねて、毎日途方に暮れていた。
ご飯も食べられなくなって、勇輔が心配するほどだった。
それほど私にとって、しぃちゃんは大切な存在だからだ。
「野乃華。公園でも散歩しようか。」
「そうだね。気分転換にいいかもね。」
二人で手を繋いで歩く。
私達のまわりには、あまりにもしぃちゃんがいすぎる。
歩道の上にだって、街の通りにだって、どこにでも、思い出がありすぎて…