愛される星

「どうして?あんなチャラチャラした貧乏人のガキのほうが、私より勝るって言うの!?」


女は捨てるように、その言葉を吐いた。


「僕たちがダメになった本当の理由を、君はまだ理解していないんだね……」


「なによ!?」


「君自身だよ。僕の彼女は、他人を貧乏人や金持ちで括らないし、見た目で人を選ばない。君のそういう思いは、何一つ持ち合わせていない子だよ。」


「…なによ偉そうに!」


「今夜はここに泊まってもいいけど、明日には必ず出て行ってくれ。鍵はポストに。それじゃ」


石垣さんはそのまま、自分の部屋を後にした。



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