愛される星
お帰りなさい
公園のベンチに座り、それまでの出来事を全てしぃちゃんに教えた。
「希幸!噴水だよ!」
しぃちゃんはもうしっかりと母親になっている。
「お母ちゃん、希幸、近くで見てくるね!」
希幸ちゃんはとてもしぃちゃんに似ていた。
「のんき。」
「うん?」
「今までごめんな。私、結局なんにも見てなかったんだな。」
しぃちゃんはボソっと言った。
「でも、しぃちゃんは気付けた。石垣さんを信じたい自分の気持ちに。だから今こうしてここにいるんだよ。」
しぃちゃんも今までの全てを話してくれた。