愛される星
私は自分を見つけたんだ。宝物を見つけた。
「しぃちゃんは、みんなの一番星だからねぇ。」
大家さんがそう言った。
「ううん、むしろ…」
そう。
私を取り巻くみんな、一人一人が、私の一番星なのだ。
「私を動かしてくれてるのは、みんななんだ。」
そう言って大家さんを見ると、大家さんは少し顔をほころばせた。
「しぃちゃんは、この街に来た頃から比べると、びっくりするくらい成長したねぇ。」
大人になりきれない私でも、少しは大人に近づけてるのかな?