愛される星


『ただいま』


振り返った虹の中に、待ち侘びた凌がいた。


『お帰りなさい』


希幸が走りだして、先を越された。


「君の一番星、わかりやすかったよ。」


そう。この家に住み始めた頃に描いた外壁の星の絵。
みんなの心の中に、いつでもいつまでも輝きますように、と…。



「一番星見つけた?」


「ああ。この場所にね」



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