愛される星

しぃちゃんは私を「のんき」と呼んだ。

野乃華と言う名前と、あまりにも呑気すぎる私を、そのままそう呼んだ。


悩みをいっぱい聞いてくれた。
家出した時は一緒に家出してくれた。
私が泣いてると、立派な大人のくせに鼻水を垂らしながら一緒に泣いた。


それは私にだけではなかった。
友達や家族みんなにもそうだった。
しぃちゃんは誰にでも分け隔てなく接した。


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