愛される星

「どうして怖さなんて感じてるの?」


「うん、あのね。
時々思うんだ。石垣さんが急にいなくなったり、私の顔も見たくないほど嫌いになったりしないかって。」


ずっと言いたかった。


この不安を、消して欲しかったんだ。


すると石垣さんは小さく笑ってから、私を自分の胸へと引き寄せた。


「実は不安がりの子猫みたいな所も、時々強がってるけど寂しがりな所も、全部僕が包むから遠慮しないで言いなさい? 一人で怯えなくていいんだ。君には僕がいるんだから。」


低く優しいその声と、暖かい胸は、私の居場所であると認めてもいいんだ。安心したら涙が溢れそうになった。


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