愛される星
「僕は君の前じゃマジシャンにもなれるんだ。」
「………なんで左手じゃないの?」
「左手はプロポーズの時に。」
「それ、いつ?」
「さぁ、明日かも」
「ふ〜ん。」
きっと凌の事だから、きちんと将来を考えてくれている。タイミングは今じゃないにしろ、きっといつか…
「ありがとう、指輪。高かった?」
「その指輪は世界に一個しかない、僕の手づくりだからね。高い安いじゃなく、僕の想いが込められてる。」
「これ凌が作ったの!? 凄い。何でもできるんだね!大切にする。」
「そうして。」