愛される星
しぃちゃんの予感
予感
のんきは屋根に昇り、星空を眺めるのが好きだった。
けれども、彼氏の勇輔との同棲により、それが出来なくなった。
二人が住むのは、ピンク色の外壁の2階建てのアパートの1階だからだ。
「いいの。勇輔と暮らせるなら。たまに実家に戻った時に屋根に昇るから。」
久しぶりに会ったのんきは、なんだか以前にも増して幸せそうだった。
「しぃちゃん最近うちの実家行ってる?」
「おう。時々行って団欒してるよ。」
「そっか。よかった。しぃちゃん最近忙しそうだったから。」
「私は相変わらずだよ。あんたも最近店に来ないね。」
「うん。二人の時間を大切にしたくて。でもやっぱしぃちゃんの歌聴きたくてね。」