愛される星

ドクン。
心臓の脈が、もう一度大きく打った。


その時、ふっと脳裏をよぎった。


《髪を巻いた背の高い女…》


昨日店であった出来事を思い出した。


昨日、店でステージに立っていた時に、じぃっと私を見つめていたあの視線の女…


気付いた時にはもう消えていた女…


その女だ。


胸のドクンは、何かの予感。


きっとそうだ。


間違えるはずない。


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