愛される星
「あ、いけない。もうこんな時間だ。帰って家事しなくちゃ…」
時間は夕方に差し掛かっていた。気まづそうな真奈美に
「私は大丈夫だから、気にしないでね。今度子供達に会いに行くから。」
そう言った。
またね、と店を後にして携帯を取り出す。
着信はないままだ。
凌……
真奈美の言ってた話しの相手は誰?
昨夜、店に来てた女の人と同じ人…?
昨日勇輔に貰った林檎の袋を抱えながら、通りの向こうのビルを振り返る。 私はどうすればいい。