みかん箱
日常 空想 現実
高校最後の夏も終わって、田舎の街は、すぐに寒くなる。
雪もちらつきはじめた。
部活が終わって、気の抜けた生活。
だけど、受験は近づいてくるわけで、補講は毎日あるわけだ。
受験まで、遠いような日数が少ないような。
目の前の課題や何やらで、過ぎていくのだった。
友だちのトシタカが持ってきたマンガを読んで、現実逃避。
高校生活の淡い恋物語に、残り少ない時間に後悔先に立たず。
そんな季節だった……。
弁当を喰らうと、俺はトシタカと下らない話ばかりする。
教室の隅で、いつも静かなコがいた。
川瀬由紀子。
いつも俯き加減で、肩までの髪で隠れて表情がわからない。
髪は、今どきらしく少し明るい茶色。スカートも短い。だけど、なんか静かで古風な感じもする。
それに、友だちと話してるときに見せる笑顔はかわいかった。
俺は、恋の作戦参謀の悪友トシタカに相談したが、やっちまえばこっちのもんだなんて、わけのわからんことをいう。
二人とも、付き合ったことなんかないから、妄想、想像、拡大解釈しかできない。
雪もちらつきはじめた。
部活が終わって、気の抜けた生活。
だけど、受験は近づいてくるわけで、補講は毎日あるわけだ。
受験まで、遠いような日数が少ないような。
目の前の課題や何やらで、過ぎていくのだった。
友だちのトシタカが持ってきたマンガを読んで、現実逃避。
高校生活の淡い恋物語に、残り少ない時間に後悔先に立たず。
そんな季節だった……。
弁当を喰らうと、俺はトシタカと下らない話ばかりする。
教室の隅で、いつも静かなコがいた。
川瀬由紀子。
いつも俯き加減で、肩までの髪で隠れて表情がわからない。
髪は、今どきらしく少し明るい茶色。スカートも短い。だけど、なんか静かで古風な感じもする。
それに、友だちと話してるときに見せる笑顔はかわいかった。
俺は、恋の作戦参謀の悪友トシタカに相談したが、やっちまえばこっちのもんだなんて、わけのわからんことをいう。
二人とも、付き合ったことなんかないから、妄想、想像、拡大解釈しかできない。