ゆびきり
いた…。
葉子と淳は、葉子の家に向かう途中の公園に入っていくところだった。
ここまで来たはいいけど、何て言えばいいんだ?
淳の告白を邪魔していいのか?
ああもうわかんねーよ!
今まで本気の恋なんかしたことがない俺は、考えたってわかるわけがない。
俺には、ありのまま行動するしか道はないんだ。
俺が近づいていっても、2人は気づく様子がない。
「俺、葉子ちゃんのこと好きなんだ」
俺の耳に入ったのは、淳のその一言。
その瞬間、俺の体と口は勝手に動いていた。