ゆびきり



覚えているのは、俺は毎日のように川原で遊んでいたこと。


そこには、同年代の女の子がいたこと。



実際、何も覚えていないに近かった。


その子の名前も、顔も、声も、何も思い出せない。




ただ一つ、最後にしたゆびきりだけが、



忘れられずにいた。










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