ゆびきり



小学校に上がる前のある日を境に、その子は川原に姿を現さなくなった。



俺は裏切られたような気持ちになって、


それ以来、本心を人に見せることをやめてしまったんだ。




そうして成長した俺は今のように、笑顔を作り、いい子を演じるようになったんだ。



でもそれを、悲しいことだと思えないのは、




なぜなんだろう。









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