ゆびきり



「慶ちゃん!?」



あたしは勢いで立ち上がり、叫んでしまった。


クラス全員が冷たい目線を向ける。




やっちゃった…


こんな叫んだりして、完璧に浮いてるよ~。



あたしの高校生活は終わった…。



「なんだ?お前ら知り合いか?」


「まさか」



「山下慶太」は心なくそう答えた。




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