ゆびきり



公園に入っていきなり立ち止まったかと思うと、


「葉子ちゃん!」


「っはい!?」


こんな近くにいるのに、いきなり大きな声で呼ぶからびっくりしたよ。



淳くんの顔は真剣そのもの。


いつも笑ってるから、ちょっと怖い、かも。




「俺、葉子ちゃんのこと好きなんだ」


「え!!?」


あたしは、さっきの淳くんよりもずっとずっと大きな声を上げた。



だって、そんなの、考えたこともなかったもん。


だいたい、告白されたのだって初めてなのに。



あたしは、返答に困ってしまった。



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