希望の詩
笑顔
「あと、もう少しの命です」
と言われたら、
何がしたいだろう。
歩けるなら山へ海へ。
自然のきらめきを、
全身で感じたい。
動けないなら、うたを。
私の愛する人たちに。
そして、
そして声も枯れはてたら、
精一杯の笑顔を、
みんなにあげたい。
にこにこ、にこっ。
最初はひきつっても、
にこにこ、にこっ。
自分のもてる全ての力で
「ありがとう」の
気持ちをこめて、
最高の笑顔を、
みんなにあげたい。
そして、きっと、
みんなもつられて
笑顔になりますように。