初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
第一章

放課後、チラホラと舞っている桜の花びらの中を
心地良い春風にふかれて
私は、本を読みながら寮に向かい歩いていた。

その時、突然足に激痛が走ったと思ったら、目の前が真っ白になった。


頭に微かに冷たさを感じ、目を開けると、
白い天井…カーテン、
此処って何処?

ガバッと起きると、
少し後頭部に鈍い痛みを感じた。

辺りを見回すと、保健室だと分かったが、眼鏡をしていない事に気が付きキョロキョロと探していると、

眼鏡の保健医、穏雅健先生が来て、事情を説明してくれた。

どうやらサッカーボールに当たり、その拍子にこけて頭を打って気を失ったらしい。

恐らく脳震盪だろうと…

寮の管理人さんに説明するため、送っていくからと、名前を聞かれたので

「一組の矢萩凛(ヤハギリン)…です。」

答えたけど、
眼鏡どこだろう…って
目を動かしていたら

「どうした?まだどっか痛む?」

顔を覗き込んできたから驚いて顔隠しちゃった…

顔近いんですけど…

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