初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
健の胸に体を預け、温もりと高鳴っている鼓動を感じ、私もドキドキしつつ、心地良さに瞼を閉じると、健が体を離した。


私が?ハテナを浮かべ健を見上げると

「…と、俺からの卒業祝いと、この続きは俺の家でね。」

悪戯っぽくウインクして言った。


直ぐにその言葉の意図が分かり

「え、やだ…、健ってば
何言ってるの…。」

顔が一気に熱くなり、
しどろもどろの私に

「嫌?」

色っぽい顔で、私の顔を覗き込んでくるから、
更に顔が熱を増し、
恥ずかしくて、俯いて
目を泳がせる

聞かなくても分かってるくせに…

「嫌なわけない…。」

そう声を絞り出すのが精一杯だった。

健のいじわる…。

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