初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
健の横で、紅茶を口にして、ケーキを美味しいってニコニコして食べている私は、少しだけどワインを飲み干し、
更にキャンドルの炎に当たって心地良くなり、
顔が火照っているのを感じながら

「少し酔ったみたい。」

ヘヘッと笑って言った。

気分が良くなってて、
ケーキを食べ、更に

「これめちゃくちゃ美味しいね。」

そう言って健に瞳を向けて、唇についたクリームをペロリと舌で舐めた。

それをジッと見ていた健が、急にハッとし、慌てて「ちょっと待ってて」と席を立ち、綺麗にラッピングされた長細い箱を手に戻ってくると

「はい、これ俺からの卒業祝い。」

そう言ってその箱を私に渡してくれた。

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