初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
「有り難う。」

二人にお礼を言うと、マモルはへへへッと自慢げに笑う。


頼もしいお兄ちゃんになりそう…。


「そんなの当たり前だろ
なんせ、もういつ生まれてもおかしくないんだから…、
無理させたくないしな。」

そう言って健は、私の大きなお腹を摩り始めた。


今日は二人目が生まれる予定日。

だからいつ陣痛がきてもおかしくない…。

とは言え、マモルの時もそうだったけど、二人目も変わらず心配みたい。


本当に、変わらず優しい健…。

有り難う…。


お腹に耳を当てて一生懸命話し掛けている健パパにそっと落とした。

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